ケインズの慧眼は「行き過ぎた貨幣愛は悪」と予言したことだ。彼は金利がセロになる社会をとっくに予想していた。しかし現実は格差が広がり、労働時間も減らず、所得は増えず、物価は上がる。そして見えない失業者は激増中。かつて大英帝国が世界をアヘン漬けにして植民地を拡げたことと、GAFAが支配するスマホやネット漬け社会は同じだ、とお二人は言っている。スマホという鎮静剤を我々は秒単位で打ち続けている。

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「現代の闇」を予言したマルクスとケインズの慧眼
木村:「アヘンに代わって、いまやスマホが21世紀のアヘンだ」なんていうとパラノイアみ  たいに思われるかもしれませんが、いまや40ドルほどでだれもが手にすることができるスマホで、われわれはいつでも世界中と通信し、情報検索ができる。その反面、個人情報のビッグデータは集積され、分類され、不可視の構造の中で、知らず知らずのうちにGAFAの支配下に入っているわけですよね。

水野:ビッグデータが神だとなると、ネットゲームにはまっている人たちは狂信的な信者ですね。ビッグデータ教に入信しないと、魔女狩り裁判にかけられかねませんね。ケインズの慧眼という話をしてきましたが、マルクスの慧眼と思うのは、彼はプロレタリアートにとっては宗教がアヘンだと言っていたことです。アヘンというのはアスピリン、つまり鎮静剤だと

2022/03/07 東洋経済ONLINEより抜粋

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木村 伊量 : 元朝日新聞社社長、国際医療福祉大学理事 
水野 和夫 : 法政大学教授



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