昨年、年の瀬の記事なのだが、とても意味深い記事だ。

企業はなぜ失敗を繰り返すか カギは職場の「心の安全」

抜粋

そこで問題視されたのは「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」だ。各人が自分の守備範囲にしか注意を払わず、その外縁でまずい事態が起きていても、知らんぷりでやり過ごす。そんな組織の習性を、公文書としては異例の生々しい表現で批判したのだ。
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三菱電機でも、外部の弁護士らによる調査報告書で「言ったもん負け」の体質があったと報告された。何か問題を指摘しても、組織は無関心。解決が個人に丸投げされ、過大な負担を押し付けられる。それが「見て見ぬふり」の横行する風土を生んだ。

最近の経営学で注目されている「心理的安全性」の考え方が、事態の理解に役立つだろう。米ハーバード大のエイミー・エドモンドソン教授の打ち出したこの概念は、あるチームに属する人が「自分が問題提起や異論を唱えても、仲間やリーダーがしっかり受け止めてくれる」「このチームでは何を言っても安全」と思える関係性のことだ。

無題

反対に何かモノを言うと、頭ごなしに否定されたり、無視されたり、嘲笑されたりする集団は心理的安全性が低い。そんな職場では誰もが沈黙しがちで、新たな発想や「気づき」に乏しく、イノベーションも生まれない。

2021年12月26日 日本経済新聞 上級論説委員 西條 都夫
しかしこの記事を読んでもう少し踏み込むと、企業が安全にかけるコストに余裕がなくなったことが大きな原因なので。広い意味で包含すれば「デフレ」が原因で「成長」を求める風土が彼らを苦しめ、被害にあった方が傷つく結果となっている。
さらに、行政が企業側を叱責して、彼らが首を垂れる相手もまた事故を起こし、それを偽装隠ぺいする風土にどっぷり浸かっていることもこの記事で言及してほしかった。先ごろ見た「ダーク・ウォーターズ」や「水俣曼荼羅」などは国家規模の偽装隠ぺいの実態を示す。
デフレとそれをいいことに隠ぺい体質が変わらない官僚の姿勢にも踏み込んだ記事にしてもらうともっとよかった。企業側に「がんばれ!」というだけではもうことはおさまらない。
日本はどちらを向いても行き止まりなのだ。






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