キャップ : dalichoko

ギャップは広がるばかりのようだ。

株価が悪い数字に反応せず、いい情報を先取りして上昇している現象はバブルの可能性が高い。
デフレ化でマインドが落ちているのに、株価だけがシャンパンを浴びているのだ。馬鹿だ。

株高は続くのか　クレディ・スイス証券　松本聡一郎氏

それでも株高はまだ続く。
去年はアメリカの実質金利低下が株高のエンジンだった。
日本だけ景況感の戻りが鈍い。米歐中はかなり高い。
コロナ医療の対応力にも差がある。「医療ひっ迫」が株高にも影響する。

今朝のモーサテより

これは表面的だ。内実を掘り下げていない。株価の上昇と貧困の増加がシンクロすることにも言及すべきだと思う。金持ちはぶくぶく太り、貧しさは地を這うように拡大することをなぜ示さないのか。
その点、ＮＨＫで寺島実郎氏は、真実に近い実態を解説されている。

寺島実郎氏　財団法人日本総合研究所会長

実体経済がマイナスなのに株価が大幅に上がる。
実体経済と金融経済は重ならない。
マジックマネー。金融と財政の金がコロナでばらまかれたが、底辺まで行き届かず、株式に吸い寄せられた。
世代間ギャップ。株式は高齢者が持っている。株式を持っていない若者には恩恵がない。
貧困化。雇用者の３０％が年収２００万円以下。ワーキングプアは生活保護ももらえない。
高齢者も二極化が進んでいて、３０％以上が資産１００万円以下。株も持てない人。
かつて日本は１億総中流だったが、３０％以上が極貧状態。
分配に対するあり方を変えないと金融資本主義の恩恵を受ける極めて一部の資産家だけが生き残る。
産業主義が主流だった日本には、金融資本主義のハンドリングができないのだ。

NHK　マイあさ！より