ヒロシマに『黒い雨』が降ってから75年が経つが、その入口である第二次世界大戦がはじまったのは81年前の今日だ。
この日経の記事だけを読んでもなかなかわかりにくいのだが、要するに”「忖度(そんたく)」や「空気を読む」風潮”とは何なのか?ということではないか。無関心を装い見て見ぬふりをして時を過ごすと、いつの間にか社会が思わぬ方向へ振れている。
次の日本のトップに近い方は”忖度の塊”のような方と聞く。
ポピュリズムに引きずられて、静かに世の中が不穏な向きに進まぬことを強く望む。
春秋 日経
力なき者たちの力 [ ヴァーツラフ・ハヴェル ]
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この日経の記事だけを読んでもなかなかわかりにくいのだが、要するに”「忖度(そんたく)」や「空気を読む」風潮”とは何なのか?ということではないか。無関心を装い見て見ぬふりをして時を過ごすと、いつの間にか社会が思わぬ方向へ振れている。
次の日本のトップに近い方は”忖度の塊”のような方と聞く。
ポピュリズムに引きずられて、静かに世の中が不穏な向きに進まぬことを強く望む。
春秋 日経
チェコの首都プラハのバーツラフ広場は、同国の苦難の歩みを伝える。1968年の民主化運動「プラハの春」では、広場にワルシャワ条約機構軍の戦車が乗り入れ、民衆を蹴散らした。2002年夏、当時の天皇・皇后両陛下(今の上皇ご夫妻)は広場で供花された。▼案内したのは、ハベル大統領。かつて反体制の劇作家だった。プラハの春から約20年後の1989年。自由を求める市民が再び広場を埋め尽くし、無血の民主化を果たす。「ビロード革命」である。ハベル氏はご夫妻に、「私たちは民族や人種、文化などあらゆる違いをお互いに尊重しあうべきです」と静かに語りかけた。▼チェコの上院議長や経済人らによる代表団が台湾を公式訪問している。本紙は、「今回の訪問は、ハベル元大統領の精神を示すことだ」との代表団のコメントを伝えた。このニュースに接し、プラハでの取材の記憶がよみがえった。旧ソ連の圧力に苦しんだ小国の自由への連帯だろうか。中国は「卑劣な行為」と非難した。▼プラハの春が挫折し、統制が強まった1970年代。ハベル氏の「力なき者たちの力」という一書が地下出版された。共産党の標語を店頭に掲げる青果店を引き合いに、「忖度(そんたく)」や「空気を読む」風潮を掘り下げた。昨年、日本語訳がようやく出た。手に取ってみた。没後9年。彼の言葉がいま、なんと切実に響くことか。
力なき者たちの力 [ ヴァーツラフ・ハヴェル ]
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