学術的な仕分けとして、ケインズとマルクスを同列に評価するあたりに時代性を感じる。序章で”新自由主義経済”をやんわりと批判し「不平等を正当化した」という。
経済学の教科書としてわかりやすさを追求している。”合成の誤謬”や”セイの法則”、”有効需要の原理”などに加え、この著書はマルクスについてもわかりやすく説明する。マルクスは労働に対して着目し”搾取”や”景気循環”などを発見した。マルクスがいう社会主義とは”システムの実現”であって、かつてのソビエトや東ドイツ、中国のような政治をいうものではない。
ケインズについても”不確実性”についての解説をすすめ、ポスト・ケインジアンもまた”金融システムの安定”させるためのニューコンセンサスを目指したことが示される。コロナの影響で失業者が驚愕的な数に膨れている。今朝のニュースではアメリカの失業率が20%に届きそうだという。この教科書で「失業は有効需要(特に民間)不足」というように、ここからは政治の出番であり、ケインズ政策をよく理解するときが再びやってきたのである。
いままさに「不確実性を低減」させるメッセージが求められる。
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