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日経の編集委員中村直文氏の「流通0強の時代に セブン・イオン拡大の大義薄れる」がとてもよかった。面白かった。
デフレ下で低価格競争を進めたイオンのことだ。
ライバルがいなくなって頂上に立ったら、アマゾンなどのデジタル化に対抗できず、個性を失いつつあるというのだ。これはセブンも同じ。店舗拡大競争に勝ち、国内外で断トツの店舗網を構築した頂上で、イオンと同じジレンマに陥っているようだ。
少なくとも小売りは国内で行き場を失っている。伸びしろはないだろう。この記事でも「ネット産業も強者は海外。国内に世界企業はいない。」と書かれているように、どの分野においても日本に主導権はない。
ソフトバンクも大いに苦しそうだ。
投資案件が損失を出し、新たな投資を縮小すると孫正義氏が説明した。
この判断にやきもきしているのは銀行だ。ソフトバンクは巨額の借り入れで投資を繰り返す自転車操業会社だ。借入比率と利益に齟齬が生じて困るのは銀行。つまりはこの会社も銀行に支配されているようなものだ。
ちなみに孫正義氏はこの事態を
「ソフトバンクグループという会社を営業利益で見るか、株主価値で見るか。株主価値で見るのが正しい。すでにSBGは投資会社であり、事業会社ではないからだ。営業利益は忘れていい数字である」
と解説した。ウサギかアヒルか、ということのようだ。
それにしてもこれらの寡占企業はどこへ向かうのだろう。
厳しい競争に勝って頂上に立つ名のある大企業は、海外からのデジタル攻勢と国内市場の縮小のハザマで、どこに向かうべきなのだろう。
経済学的に寡占で競争がなくなった社会は「社会主義」状態とも言える。
削りようのない縮小寡占に向けて、どこに向かうべきなのかを時々考える。
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