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バーニー・サンダースが民主党の大統領候補になっても驚かない。
世界からどんどん孤立する方向へと向かうアメリカとはそういう国だからだ。
ケネディが出てきたときもそうだし、最近だとオバマだって無名だったし、トランプが共和党の候補になることも大統領になることも、だれも予想しなかったのではないか?

アメリカという国が混乱してにっちもさっちもいかなくなると、それまでのセオリーをのものを覆す傾向がある。
リセットするのだ。

トランプとサンダースの戦いになれば、トランプが有利かもしれないが、サンダースが善戦すると世界の振り子は大きく揺らぐだろう。社会主義者サンダースが手を握るのは習近平だ。安倍晋三ではない。
(=^・^=)


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以下、日経新聞の特集記事。2020年2月3日。


若者よ、投票に行こう

 

「もっと多くの若者が政治に参加すべきだ」。118日、米東部ニューハンプシャー州マンチェスターの中学校でサンダースは若者に投票を強く促した。民主党の指名を争う候補のうち若者の支持率が最も高いサンダース。投票率が低い若者がどれだけ投票所に足を運ぶかが当落を左右する。

 

サンダースの選挙陣営は1月、スマホアプリを通じて陣営を支える学生リーダーの養成講座を開いた。参加者は約3週間でSNS(交流サイト)を使った有権者への接触の手法や期日前投票の手続きを学び、リーダーの素養を磨く。2019年夏と合わせて数千人が受講したとされ、全米のキャンパスに草の根のネットワークを広げた。

 

無題1

16年の大統領選で1829歳の投票率は46.1%65歳以上(70.9%)を大幅に下回った。ペンシルベニア州立大でサンダース陣営の学生リーダーを務めるアビゲール・カール(21)は気候変動対策を軽視する大統領ドナルド・トランプ(73)に若者が反発してキャンパス内での投票熱が高まったと話す。指名争いを勝ち抜くには16年の大統領選を超える若者の支持が不可欠だ。

 

人生懸ける差別撤廃運動

 

19621月下旬、シカゴ大キャンパスの学長室に20歳のサンダースが率いる「人種平等評議会」(CORE)が立てこもった。大学学生寮で白人を優遇する人種差別政策を撤回させるためだ。「交渉にまだ時間がかかる」。サンダースは数十人のメンバーを前にこう語り、長期戦に備えるよう鼓舞した。24時間体制で立てこもりを続け、一部に逮捕者を出すほどの激しい抗議活動の末、大学から政策の見直しの方向性を引き出した。

 

無題2

63年夏、サンダースは人種差別撤廃を求める「ワシントン大行進」に参加した。そこで差別撤廃のために経済格差の是正を説く牧師マーチン・ルーサー・キングに強い共感を覚えた。サンダースが国民皆保険導入や公立大学の無償化の必要性を訴えるきっかけとなった。米国の1人あたりの医療費支出は1586ドルと隣国カナダの2.1倍にのぼる。

 

救世主のAOC

 

「黒人票を取り込むため、無所属ではなく民主党に入党して出馬したらどうか」。2019年初めにサンダース周辺でこんな案が浮上した。16年の大統領選で大健闘したが、支持層が白人に偏ることが悩みの種だった。側近は公民権運動を支持した歴史などから、黒人層ほど民主党に愛着が強いと力説したが、党派色を嫌うサンダースは受け入れなかった。

 

マイノリティー票に課題を残しながら始まった選挙活動に救世主が現れる。1910月、リベラル派から絶大な人気を誇るプエルトリコ系の下院議員アレクサンドリア・オカシオコルテス(AOC30)の支持を勝ち取った。ソマリア出身の下院議員イルハン・オマル(38)やパレスチナ系のラシダ・トレーブ(43)も次々と支持を打ち出し、集会にも頻繁に駆けつける。サンダースは人種の多様性を前面に出す選挙戦に動く。

 

無題3


トランプの弾劾裁判が続く
125日。中西部アイオワ州セダー・ラピッズではサンダースに代わり、オカシオコルテスが選挙活動の最前線に立った。「リベラル運動をみんなで推進しよう」と陣営のボランティアを鼓舞。同日の集会はサンダース顔負けの盛況ぶりとなった。サンダース周辺は「マイノリティーの支持率を5%上げれば選挙結果は大きく変わる」と期待する。

 

=一部省略 敬称略  (ワシントン=中村亮、ニューヨーク=大島有美子)