日経で２０４５年の未来を占うというシリーズで投資家のジム・ロジャーズ氏がインタビューに応じていた。２日ほど前の日経記事。
ジム・ロジャーズ氏はウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロスと並び「世界三大投資家」。クォンタム・ファンドの共同設立者。ちなみに彼は、２０１８年に日本株を全て手放している。日本の衰退は止まらないという理由だ。

先にいたおくが、投資家の言うことを信じてはならない。
信じてはならないが、面白い。
面白いからまことしやかに信じてします。

これが投資心理だ。まことにアホなことだと思っている。

要旨は以下の通り。

【ロジャーズ氏発言のポイント】
(1)欧米の若者がアジアに移住。債務増・人口減の先進国は深刻な状況に
(2)2045年までに北朝鮮の経済開放が実現。中国、ベトナムも有望
(3)ブロックチェーンやAI、環境汚染対策、観光業に大きな将来性

特に（２）だ。
北朝鮮が開放されると、朝鮮半島は冷戦後のドイツのようになる。間違いなくなる。
そうなると周辺国で最も借金が多く人口減少などで国家崩壊が進む日本は間違いなく孤立する。
ロジャーズ氏の言うように、金のある人は中国をにらんでシンガポールやマレーシアに移住できるが、日本にその頃（２５年後の２０４５年）に住み続ける日本人は軒並み長期停滞の波を受けて沈没するのだ。

世界はかつての古い共産圏に飲み込まれる。そこにはマルクスの亡霊がいる。そのとき中国のリーダーは世界をリードしているはずだ。（日本は歯牙にもかけられない状況で、北朝鮮を吸収した韓国にもGDPで劣るであろう。）

生きていればそれを間近に見ることができるが・・・
生きていればだが・・
(=^・^=)



さらにアエラの記事では、アベノミクスに辛らつな批判を込めている。これがまたかなり的確な内容で度肝を抜く。果たして安倍政権がこれほど長く続くことで、将来への負の遺産がどんどん累積していることにどれほどの日本人が気づいているだろう。ここまでぐざっと言われると返す言葉もない。

投資家は信用ならないが、恐るべき人物であることは間違いない。