児童小説『バッテリー』で有名なあさのあつこさんの時代小説。
中公文庫から2015年12月20日初版。2013年2月に新刊が出ているので、今から6年前に書かれた本である。
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「春の夢」といエピソードから始まる物語は、大店の女中が子供を孕んで闇医者に堕胎してもらいにゆく、という話しから始まる。この娘がお春。お春が竹林に囲まれた屋敷に足を踏み入れると香が鼻をつき、そこには老婆がいる。ここが舞台となり、お春は初めておゑんと巡り合う。

「空蝉の人」はおゑんが借りている屋敷の大家”茂三郎”との対話。おゑんがある夜、道すがらさらわれて武家の御方(妻)の具合を計るはなし。毎夜鬼が現れて、御方様の阿澄を悩ませる。

最後が「冬木立ち」。商家の娘が望まぬ堕をおろすため母親と連れ立っておゑんの屋敷にやってくる。ここではじめておゑんの生い立ちが少し明かされる。おゑんを支える末音(すえね)と、冒頭のエピソードのお春がおゑんを支える。

おゑんの処方は単に望まれる子供を堕胎する方法ではなく、その背景や心理、弱い者が強引に子供をおろすように仕向けられるのを阻止する展開が多い。命の尊さを示しおゑんという人物の魅力をふんだんに盛り込む見事な物語であった。面白かった。

またまた義母に借りた本。続編もあるらしい。

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朝、前日の出汁の残りでラーメンハーフ。
昼、豚角煮サラダ。
夜、あんかけ肉野菜とシャケ西京漬を焼く。
枝豆を大量に食べた。

63.5キロ。