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町山智浩さんがたまむすびで紹介していたので見ることにした。

Ask Dr. Ruth Askとおしえてでは受動態と能動態の違いがある。どうも邦題はおかしい。安易だし。

この明るく楽しい小さな90歳のご婦人から飛び出す性に関する言葉の数々に、最初は笑っていたものの、次第にその背景にあるルースの背負った過去が存在することに胸が痛くなる。

ドクター・ルースの背負ったものとは”戦争”だ。いくつかの戦争体験が、”ノーマル”を嫌う彼女の生きる姿勢にのしかかる。エイズパニックのときにゲイへの思いやりを示す彼女には、偏見という文字は存在しない。誰もが自由であることを許し、それを疎外する者へ挑戦してゆく。

ルースが自分の生まれた地を歩き、ホロコーストで失った父と母のことを認識するに至るまでの長い長い旅が彼女の生きざまに反映されているのである。

主義主張を超えて、多くの人が見るべき映画。多くの人が感じ取るべき素晴らしい映画であった。


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