朝はヨーグルトに夏みかん。昼はビーフン炒め、すこーし残す。夜は豪華にビーフステーキと野菜、白菜など。『孤独のグルメ』見ながらナッツなど。今朝、64キロ。


 この本もかつて読んだ。しかしいつ読んだのかも忘れている。トゥルゲーネフの傑作。
 ロシア文学を読むときに戸惑うのが名前だ。長い馴染みのない名前を物語の前半で大量に示されるとその先に進みにくくなる。ロシア文学を読むならまず手元にノートかメモを用意するべきだろう。

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 この物語の主人公は16歳のウラジミール・ペトローヴィチ。彼が一目ぼれしたジナイーダ・ザセーキナをめぐる物語だ。彼女の周りには常に男性が集い翻弄させる。それを見てウラジミールが嫉妬する心情が延々と書かれている。
 ウラジミールには少し口うるさい母と、物静かだが意思の強い父親がいる。
 実はこの父親の存在が後々大きな形となる。

 ジナイーダは思わせぶりな女性で、ウラジミールを戸惑わせる。しかしそんな傲慢な姿も何もかもを彼は好きになってしまう。そして嫉妬が重なり、時にジナイーダはウラジミールの嫉妬を挑発する。ジナイーダには思う異性があると確信する。それがいったい誰なのか?という謎解きが展開してゆく。この謎の男への殺意まで生まれる様が恐ろしい。
 この美しい女性にひかれてゆく様を、ジナイーダの男友達のうちの一人、医師のルーシンが「温室はいい香りがするけれど、温室に住むわけにはいかないでしょう?」と警告する。すごい例えである。
 重厚な表現はいかにもロシア文学であり、最後の展開はスピード感があり、あっと驚く最後のあたりの切れ味も見事。

 初恋

 それは誰にでもある盲目で罪深いもの。そんな心情を見事に描ききっている。
 青春、それは「なんでもできると思えること」であり持てる力をムダに使うことが青春であると説いている。
 その償いに主人公のウラジミールは老婆の死に立ち合い、青春と死の罪をそれぞれ体験するのである。

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