ゆずのヒット曲はどこかで聞いていたが、彼らのことを詳しく知るほどではなかった。
そんな中、ナゴヤドームの
ライブを体験して、彼らの実力と歴史と彼らの貫く姿勢について、新たに感銘を受けた。
熱心なゆずっこには申し訳ないが、ゆずの曲をこの日のライブ直前に慌ててYouTubeで確認するという体たらくである。しかし「うたエール」のプロモなどには特に感動して圧倒された。関内の駅から商店街に大勢の人を巻き込む大掛かりな演出。驚きと感動に浸る。
その勢いでナゴヤドームに向かうと、案の定ゆずの限定Tシャツを来た方たちが大曽根駅からドームに向かう。少数だが小さな子供さんも多い。
ライブの始まる前、どうやら恒例のラジオ体操を行う。アリーナ席の後方でパイプ椅子だったので、とてもではないが体操はできない。それでも会場全体で皆さんラジオ体操をしていた。不思議な光景であった。
セットの中央には大きな樹(?)しかしどうも木の根をイメージしたオブジェのようで、正面に二つある巨大モニターでゆず坊がその木に登ろうとしている。木の根に向かって登る、というイメージは、彼らが弾き語りを忘れず、弾き語りをこれからも極めようとする意思表示のようだ。
そしてオープニング。白い衣装の二人がステージに立つと、ドーム全体が立ち上がって合唱が始まる。にわかゆずっこの自分も感無量になる。たった二人しかいない演奏なのに、その迫力が伝わる。ギター2本(時には1本)で3万人を虜にする。
そしてセットリストが進むうちに。北川さんが途中で言っていた通り、ライブは送り手だけのものではなくて、受け手との共同作業なのだということを暗示する。どのライブにも言えるのだが、ライブがその後映像となって示されても、その場の感動は失われている。ライブ映像のほうがアーチストの表情などを細かく伝えるものであったとしても、その場のグルーヴは失われる。ライブが送り手と受け手の双方が生み出すものであることを改めて認識させるライブである。
途中の演出もドームを意識して後部座席まで移動したり、中央ステージで何曲か演奏したりして、どの場所からでも楽しめる内容だ。ピンクとグリーンのライトを会場全体で照らして一体感を作る演出も見事。そしてライティングの芸術性は、特に後半の楽曲で圧倒させられた。
なにより、この二人が放つ応援歌の数々。彼らの歌は常に肯定的でポジティブだ。誰が聞いても元気になる。人に元気を与える楽曲の数々に会場は声を重ねる。
この感動は、もし許してもらえるのなら、再び彼らのライブの参加させてほしいという希望を抱かせるものだった。
以下セトリ
1、青
2、DOME★BONBYE
3、飛べない鳥
4、贈る詩
5、始まりの場所(日替わり曲)
6、春風(日替わり曲)
7、陽はまた昇る
8、嗚呼、青春の日々
9、マボロシ
10、Hey和(Rei和)
11、うたエール
12、ゆずのみ2019メドレー
マスカット
シュビドゥバー
3番線
タッタ
岡村ムラムラブギウギ
13、夏疾風
14、サヨナラバス
15、夏色
16、SEIMEI
アンコール
17、栄光の架橋
18、少年
19.終わりの歌
ライオンズはスワローズに圧勝した。今年のエースは高橋光投手だ。今井投手と日本柱となってほしい。若い2人に期待する。
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