1月の成人式周辺は学生のスポーツで盛り上がる。先週は花園ラグビー場で高校ラグビーの準決勝を観戦したが、名古屋に着任する年に高校サッカーの決勝や、春高バレーの決勝を会場で観戦したものだ。この文脈で昨日の大学ラグビー選手権の決勝で明治大が22年ぶりに優勝したことを語るには時間が足りない。とりあえず明治卒の先輩にお祝いのショートメールを送ることにしよう。

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平成の終わりに不思議なことが起きるものだが、平成の音楽に自分がいかに無関心であったかを知る。

平成という時代を渋谷陽一さんは以下のように締めくくった。

これを読んで、いかに自分の平成が音楽と無縁の30年だったかを知ることができた。

ロッキンオンを愛読していた頃から40年以上経過し、音楽シーンは自分にとって小さな小さなフィールドでしかなかったことを認識する。

音楽ってつまりそうゆうものなのかもしれない。

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「きみ」から「あなた」に二人称が変わっても、なんとも思わない年齢になってしまったのか?!

日本経済新聞(元旦)掲載

平成の「ベスト5」

①SWEET 19 BLUES(安室奈美恵、1996年)
②AIR JAM '97(お台場レインボーステージ、97年)
③First Love(宇多田ヒカル、99年)
④jupiter(BUMP OF CHICKEN、00年)
⑤YANKEE(米津玄師、14年)


平成という時代と共振しながら音楽シーンをリードしたアーティストと事象という基準で選んだ。順位は古い年代順に並べている。長く平成に影響を与え続けたという理由でそうした。

安室奈美恵は、従来とは違う自我と存在感を獲得したアイドルの先駆者。彼女の存在は平成のアイドルのロールモデルになったと思う。

AIR JAMはパンクバンドのHi-STANDARDが主催するロックフェスティバル。表現だけでなく、ビジネスのあらゆる局面をミュージシャンがコントロールし、それが成功して影響力を持つという平成の大きな変化の先駆けになった。

宇多田ヒカルの登場は衝撃的であった。日本人のポップミュージックのDNAが変わったと思った。表現者としての宇多田の革命性は無論のこと、彼女の洋楽的な作品が熱狂的に支持されたことで、聴き手としての日本人のポップミュージックDNAの変化を強く感じた。

BUMP OF CHICKENの影響下にある平成デビューのアーティストは多い。ロックは強さを主張する音楽ではなく、むしろ弱さを肯定する強さを持った音楽だというメッセージは、多くの共感を得た。

米津玄師は日本のポップミュージックが独自のスタイルとオリジナリティーを獲得した象徴的な存在といえる。ボーカロイドとアニメソングが生み出した巨大な音楽文化の蓄積が背景にある。

(2019年1月1日 日本経済新聞掲載)

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