少し前だが、サワコさんの番組に原田美枝子さんが出演されていた。


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黒澤明監督と松田優作さんのエピソードが印象的であった。

現場にいる100人以上のスタッフが120%の力を発揮してもそれにダメを出す。そして何度もダメが出されてOKが出て、黒澤明監督自らが寄ってきて「素敵でしたよ」と声をかけてかける。あの身震いするような感動が忘れられない、今すぐにでもあの現場に戻りたいとおっしゃっていた。

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思えば『乱』で楓役を演じた原田美枝子さんは、その後柔らかな印象に変わった。それまでは切れ味の鋭い目が印象的だったが、優しさを感じる目になった。

『乱』のクランクイン前に『蜘蛛巣城』の山田五十鈴さんん研究したそうだが、あらためて見直すと原田さんの声色が少し山田五十鈴さんに重なる。そして印象も重なる気がした。

松田優作さんとのエピソードも魅力的だ。自分の生まれたての子供を見せに行ったら「殺すなよ」と言われた。その一言の意味に優作さんらしさがにじみ出る。 

殺す

という言葉の先には、個性を殺す、命を絶つなどあらゆる意味が含まれる。含蓄のあるお話であった。

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原田美枝子さんのお話を聞くと、彼女の本性としてヒリヒリして焼け付くような厳しさを経験することで成立している気がした。『愛を乞うひと』という映画の激しさも、ほかの映画の優しさも全ての基礎が彼女の若いころの経験に裏打ちされていることを感じ取れた。

サワコさんの聞き方もよくてとてもいい番組になっていた。とても良かった。





















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