10月28日の日経「春秋」より。
「465」の行方も気になるが「456」からも目が離せない――。そんな人が、いま多くおられよう。465はわれらが衆院の議員定数。456は米ネットフリックス配信の韓国ドラマ「イカゲーム」で、主人公に付けられた背番号だ。ゲーム参加者の総数でもある。

▼その日暮らしの失業者、命からがら脱北してきた女性、カジノで大負けしたヤクザ……。一獲千金を狙う面々が、文字どおり生死をかけた勝負を繰り返す。残忍な場面、不気味な描写が少なくないが、心を強く揺さぶる物語である。全世界で視聴者をつかんでいるのは、そこに時代の不条理を問う普遍性が潜むからだろう。

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▼動画配信サービスはドラマの常識を大きく変えはじめた。野心的な作品をつくりやすいし、国境をかるく超えもする。そういう特性を「イカゲーム」は体現しているに違いない。ならばぜひ日本発の傑作をと願うのだが、秋のテレビ新番組など眺めても方向が違うようだ。過去の成功体験はここでも転換を阻んでいるのか

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▼もっとも、昭和の昔の日本映画は動画配信のコンテンツに豊富だ。黒沢明監督の「天国と地獄」や「用心棒」は何度も見たのに、やっぱり手に汗を握る。これほどの作品を生んだことを思えば、きっといまも眠っている才能がたくさんあるはずだ。どうか出る杭(くい)を伸ばす自由な環境作りを。465の方々の仕事でもあろう。

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用心棒も生きる」という記事を書いたが、もはや日本映画から新しいアイデアは出てこないのだから、せめて古き良き時代のコンテンツをリメイクしてもらうような方法で収益をあげることを考えるべきだろう。例えばゴジラのように。

そして「出る杭をのばすような環境作り」など、そんな余力は日本にないだろう。きっと明日の選挙でも与党が勝つ。

「イカゲーム」はまるでロシア文学のような人間の深層心理を掘り下げるような強い主張がある。しかし日本はどうだ。投票にも行かない若者よ。そしてテレビの見すぎで頭がおかしくなった老人たちよ。あなた達が”出る杭”の阻害要因であることがまだわからんか?

”イカ”じゃなくて”イカリ”を通り越して”無気力”状態。





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