偶然だが、アメリカ大統領選挙が終わって、選挙にまつわる映画と舞台を見た。

ひとつは『Mank マンク』1950年代。ハリウッドで起きた政治対立。
もともとハリウッドはユダヤ人が確立したシステムである。そしてハリウッドが戦時中に国内を二分する対立にあったことを知る。共和党と民主党の選挙をショーアップするシーンが印象深い。主人公のマンク(ハーマン・J・マンキーウッツ)が脚本を書いた『市民ケーン』は1941年公開。

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終戦後、次は世界が西と東に分断される。冷戦時代の到来。

三谷幸喜さんの演出した『23階の笑い
これはテレビ業界の視聴率競争にいる放送作家のドタバタ喜劇。しかしこの中でもマッカーシーというセリフが出てくる。言わずとしれた赤狩りの中心。ハリウッドは第二次世界大戦をはさんで保守寄りに動いたことは言うまでもない。そしていつの時代も選挙で世界は揺れ動く。

このふたつのドラマは何を言わんとしているのか。
対立を演出することで何の利益があるというのか。

この愚かな対立と戦いと政治の揺り戻しは時に大きく時に小さく振り子のように揺れ動いてゆく。これらの映画やドラマの表面に隠された人間の愚かさの影をぼんやりと自分に照らしてみる。


ついでに、
ニュージーランドの選挙も終わった。そしてマオリの外相が選ばれた。

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