カンヌ映画祭で受賞した作品ということで鑑賞した。評判に違わぬ傑作である。『万引き家族』と同じ年に出品され審査員賞を受賞している。そして『万引き家族』と、是枝裕和監督の『誰も知らない』に遡る記録としてこの映画は位置づけられるだろう。
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 子供が親を訴える。 
 というレバノンの少年の話。どうして彼は親を訴えるのか。「自分を生んだことの罪」で親を訴える。この心情を理解するのは今の日本でそれほど難しくないだろう。それは是枝監督の一連の作品が捉える視点がこの映画に重なるからだ。
 栄養も行き届かない子供が家を出て、見ず知らずの赤ん坊を抱える若い母親に行きつき、その母親が不法移民で捕らえられ、少年は赤ん坊と二人で何とか生きる道を探ろうとする。血のつながらない少年と赤ん坊のサバイバルである。
 なんという悲劇だろう。
 この表情のない少年の目線で映画は進行する。そして中東の現実を我々は目の当たりにする。しかしそれは対岸の火事と言えるのだろうか。平和ボケしている我々日本人の足元でも同様の悲劇が起きている。血のつながる親ですら信用できないとなると、子供は果たしてどうすればいいのだろうか。
 深く罪を考えさせられる傑作だ。

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